10回に迫りつつある推しBL紹介記、今回読んだ本は「CURE BLOOD」です。
切っ掛けは今回もTwitterで流れてきたやつを読んだところから。
なんかもうこのコーナー恒例の切っ掛けとなりつつある気がしますね。やはりTwitter広告はつよい。
本のネタバレも含みますので、見たくない人は戻ってもろて。
今回は紹介!ってより感想!の色が強いかも。
吸血鬼になってしまった受が、攻から血を提供されて生きていく話(1/8)#漫画が読めるハッシュタグ #商業BL #創作BL #CUREBLOOD pic.twitter.com/khmpkP8LTg
— 戸ヶ谷新🌹初単行本発売中 (@inu_sachiare) 2022年10月24日
試し読みはこちらから!
●雑なあらすじ
医者をしていた主人公(受け)は吸血鬼になってしまいました。理由はわからん!
いろいろあって医者の先輩(攻め)が血を吸わせてくれることになって、そんな二人が数十年を一緒に過ごしていくってお話ですね。
作者さんのTwitterで攻め受けの表記があるので倣って紹介してますが、本編にえっちはございません。
えっちが描写されないだけでしているタイプのBLじゃなくて、ガチでございません。
行間に含まれている可能性は微粒子レベルで存在するかもしれませんが、わたくしの読み取り上はございません。
つまりは…心の攻めと受け!
というのも、本編中でこの2人が明確に恋人同士になるわけでもなく、ストーリーの流れ上えっちもござらんのです。
最近はえっち抜きBLもよく見かけるので珍しいことでは無いと思うんですけど、なんならキスすらござらん。
うおおお攻めが好みなBL!!!!って思って読み進めてたら何も起こらず終わってしまったのでオオオアアアアー!?ってなった次第。あたくし…見たかったよ…!先輩が…雄を見せるところが…!
CUREBLOODの二人に関して関係性を明記していないので、友人・家族・恋人・不明な関係とレビューによってバラバラに想定して書いていただいていてとても興味深かったです
— 戸ヶ谷新🌹初単行本発売中 (@inu_sachiare) 2022年10月27日
何かを掴むべくググったところ、作者さんのTwitterにてこう仰っていらしたのでなるほどなって腑に落ちました。
なんならプロフに「恋愛と恋愛ではない関係について描くのが好きです」とあったので、ああ~~~!!とも。
二人の関係性について、読了後の個人的な印象としては家族が近い…?
なんかもう惚れた腫れたを通り越しての運命共同体じゃないけど、なんかもうちょっと壮大な関係というか。適切な言葉がいまいち浮かばない…!
これも一種のブロマンスと呼ぶんでしょうかね…?ブロマンスよりはBL寄り…みたいな?うーん?
最近はリアルでもいろんなパートナーシップの形ができてきましたが、これもそんな形の一つなのかなとも。
そう思うとこれをBLの枠に収めていいのかなって気持ちにもなってきますね。
…Blood Love?いやあそんな。
ジャンルの話で長くなったので本編の話。
最序盤に先輩の家にお邪魔する時に、なんでか部屋に立ち入ることができなくて「入って」って言ってもらって入れるようになったってシーンがあるんですよね。(試し読みにも入ってるシーンです)
ぼんやりと、吸血鬼は家主に招かれなければ入れないみたいな話があったなあと思い出しました。なるほど細かい。
そして吸血鬼になった主人公は傷は即直るし老化が止まったことで、周囲と違う時間を過ごして生きていくことになるのが寂しくて、それを先輩がこう、ハイパー包容力でガッチリ掴んでくれるんですけど!ね!
あっ無理しんどい沁みる沁みる!
合鍵はもう結婚…!
このへんの描写が!もう!めちゃくちゃイイんです…!
ここはもう詳細に語るよりは読んでほしい!!読んで!!!
1冊の中で数十年を描いていくので、ちょっと駆け足気味にはなるんですけど、なんかもうね。
ページをめくる度に彼らの人生も進んでいくんだなあと思うと、続きを読みたいけれども、嫌でも最期にいきつくものに想像がついてしまって、あっ無理しんどい!ってなるんですよね。
それだけに主人公の迎えた最期は救いだったのかなあって、ああもうしんどい。
これはこういう話なのだからこその良さがあるものなのは理解していますが、個人的には吸血鬼にならなかった世界の二人がどう過ごしたのだろうってところがめちゃくちゃ見たくなってしまいますね。
穏やかな日常を過ごす二人を見守る壁になりたい人生だった…。
あいあむハピエン教…!
なんか色々あーだこーだ書きましたけど結局のところはもうマジ無理尊い好きってことなんです。ハイ。
BLならば明確な恋人に!キスを!えっちを!なんてのは読み手の自分が勝手に期待したことに過ぎないのです。
自分の掲げるハッピーエンドな結末ではないにしろ、彼らの人生もまた幸せなものであったのだろう…と思うとあっ無理!
冷える夜のお供にちょっと切なくなるような、暖かくなるようなCURE BLOODを読んでみませんか…!
BLは普段読まれないという方も是非!!!!!!!!